北川死刑囚の刑執行 大阪拘置所
連続強盗強姦殺人
 法務省は十六日、一人の死刑を同日執行したと発表した。死刑囚の氏名や執行場所の拘置所などは明らかにしていないが、関係者によると、女性二人が殺害された強盗強姦(ごうかん)殺人事件の元神奈川県警警察官、北川晋死刑囚(58)で執行は大阪拘置所

 二〇〇四年九月十四日の前回から約一年ぶりの執行で、小泉内閣では五回目、計八人となった。

 今回執行を命じたのは南野知恵子法相で、南野法相による執行命令は初めて。前回は、死刑確定から約一年しかたっていなかった大阪校内児童殺傷事件の宅間守死刑囚(当時)ら二人だった。

 確定判決によると、北川死刑囚は帰宅途中の女性=当時(18)=を車に連れ込み暴行した上、絞殺。現金一万五千円を奪い遺体を水田に捨てた。八九年二月六日にも女性=同(24)=を同様の手口で暴行し絞殺、現金約二万円を奪った。